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練習日記 2015年11月24日


・今回はカルミナ・ブラーナ1曲め~5曲めまでの復習と7曲め「Floret silva」の音取りを行いました。 カルミナ・ブラーナはこれまで取り組んできた正統派の宗教曲とは違った雰囲気の曲で、迷宮を手探りで進んでいるような感があります。今はまだ慣れない言葉捌きとリズムに苦戦してこの迷宮を楽しむ余裕はないけれど、演奏会が近づく頃にはこの迷宮を走破できるよう頑張るつもりです。

<カルミナ・ブラーナ攻略の鍵> ・宗教曲といえばラテン語、この迷宮で迷わないためにも、できればラテン語の読みはマスターしておきたいところ。 ラテン語は大体がローマ字読みですが、ci(チ),chi(キ),gno(ニョ),scia(シャ),schi(スキ),za(ツァ)などのように独特の読み方をするものもあるので、読み方のわからない単語にはルビを振っておくこと。お手元にイタリア歌曲集1がある方は最後のページに発音の項目があるので確認しておくといいと思います。ドイツ語についても同様です。

・音自体は難しくないけれど、言葉をつけると思うように歌えない。というのがこの手の曲の厄介なところ。 難なく歌えるようになるには、リズム読みをマスターしましょう。私の場合、最初はフレーズごとに言葉をゆっくり読む、慣れてきたらリズムに合わせて言葉を乗せる、リズムがつかめない箇所はCDなどを聴くの三段階で音取りをしています。

<練習メモ> 「O Fortuna」 ・P5二段目のsemper crestisからは声が浅くならないよう注意する。uの音はのどがしまりやすいので、oの口形で発音し、テヌートのかかっている音はやや押し気味に発音する。この曲では内に秘めた怒りを表現したいので腹筋と表情筋をうまく使い、深い声で歌うようにする。

「Fortuna plango vulnera」 ・男声パート、アクセントのかかっている言葉は強めに発音し、慣れてきたらアーティキュレーションをつけて歌えるように。P17からの全体で歌う箇所はスタッカートとテヌートのめりはりをつけ、平坦にならないよう注意する。

「Primo vere」 ・P19二段目hiemalis aciesは出だしがフライング気味なので休符の長さを確認して歌うこと。 ・高音パート(soprano,tenor)はタイに惑わされ歌いにくい。慣れるためにもリズム読みを行うとよい。

「Ecce gartem」 ・アップテンポで軽快なリズムの曲だが、早口言葉に舌がまわらずといったところ。最初はテンポを落とし、ゆっくり歌うところからはじめ、徐々に本来のテンポに近づけていくと歌えるようになる。 ・sop2はaltoが二つに分かれている箇所では上の部分を歌うので間違えないように。

「Floret silva」 ・最初は軽快なリズムだが、後半のhinc equitavitからは曲調がかわって哀愁漂う感じに。P46二段目50からは女声が3部に分かれるので、各パートよく聴きあって歌う。最後のAhの和音は絶叫にならないよう注意すること。


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