「緊急事態宣言」で外出自粛が続いていますが、皆さんお元気でお過ごしですか。
ヒマなので、本でも読んでみようと、最近、話題になっている
カミュの「ペスト」を電子書籍で取り寄せて、読んでみました。
舞台は、北アフリカ、アルジェリアの港町。
いきなりペストの流行が始まって都市が閉鎖になってしまう、
その不条理な状態に置かれた人々の多様な対応が描かれています。
今回の COVID-19 による都市封鎖を連想させて、人気になっているそうです。
めんどうなテーマなのに、文体にも惹きつけられて、一気に読んでしまいました。
オリジナルはフランス語ですが、もちろん翻訳です。
それはさておき、登場人物のひとり、新聞記者のランベール(Rambert)が、
あるバーで、そして、自分の部屋でも、繰り返し繰り返し聴いている曲が、
「セント・ジェームズ・インファーマリ」なのです!
「そんなに好きなんですか、これが?」
「そうじゃないんですがね、なにしろこれしかもっていないんです」
しかし、場面にピッタリの感じがしました。
なにしろ「ぼくを 埋めるときには‥‥」歌って欲しい、という曲なのですから。
ジャズのスタンダード。ルイ・アームストロングの他、いろいろな人の歌が、YouTube で聴けます。
なつかしい浅川マキも歌っているそうです。
見つけたのは、他の人のカバー版でしたが。
「セント・ルイス・ブルース」は有名ですが、それに劣らない曲、
どうぞ一度お聴きになって下さい。
ヒゲタカ
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