イタリアのヴェローナにあるアレーナ・ディ・ヴェローナという古代遺跡の円形闘技場で、毎年夏に開催されているオペラフェスティバルに、夏休みを利用して行ってきました。 2万人を収容できる巨大な野外劇場で上演されるオペラは、スケールが大きく迫力満点。古代に建てられたとは思えないほど音響もよく、音楽もしっかり楽しめました。 公演はまだ空に明るさが残る午後9時頃から始まります。物語が進むにつれて月が登り風も涼しくなって・・・ 野外ならではの空気を感じながらすばらしい歌声を聴くことができる、夢のような時間でした。 今回ヴェローナには3日滞在して、1日目は「カルメン」を最前列で、2日目は「アイーダ」を中段の席で、3日目は「セビリアの理髪師」を最上段の自由席で、とそれぞれ違った席を選んで見てみました。チケットの価格は上下100ユーロ以上の違いがありますが、どの席もそれぞれ見え方・聞こえ方に特徴があって、そんな違いもとても楽しく感じられ大満足の3日間でした。 いつかクライスのオペラ好きの皆さんと、ヴェローナツアーに行けたら楽しいだろうなと妄想しています。ご興味ある方はぜひお知らせください!
カルメンを見た最前列の席は、オケも歌手も目の前といった感じで大感激! ただ舞台に近すぎて全体としての聞こえ方は微妙でした。。。 この日はなんとオケのストライキでスタートが1時間遅れ(イタリアあるあるだそうです)、終演は午前1時。さすがに眠かったです。
アイーダは舞台装置もすごいですが、舞台上にいったい何人の人が乗ってるのかとあきれるほどの大人数が登場して、合唱も大迫力でした。アイーダトランペットはなんと20本(思わず数えました)。指揮はバッティストーニさんでした。
セビリアの理髪師は舞台装置がとてもかわいらしくうっとりしていたら、最後に花火が打ち上げられるというド派手な演出で大盛り上がり! この日も指揮はバッティストーニさんでした。
日中アレーナの近くを通りかかったら、アイーダとセビリアの理髪師の舞台装置の入れ替えをしていました。巨大なバラがクレーン車で吊り上げられて、アレーナの中に搬入されていて、なかなかの見ものでした。
世界遺産にも登録されているヴェローナは、ロミオとジュリエットの舞台となった場所として有名ですが、街自体もとてもきれいで安全です。終焉後の遅い時間でも安心して歩いて宿まで帰ることができました。